親の愛情

2001年6月2日
親の愛情って何なんだろう。

小さい時、悲しかったり辛かったりしたらお母さんって抱きしめてくれた?むせび泣いたときに背中をさすってくれた?そんなシーンのあるTVを見ながら、私にはそういう思い出がないことに気づいた。泣いて帰っても、ばあちゃんの叱咤激励を受けて、とーさんからは「もう泣くんじゃない」とゲンコツをもらううちに、悲しくても悔しくても辛くてもほとんど親の前で泣かなくなってしまった。そういう場面でのかーさんの顔とか仕草って全然、記憶にないんだよねー(ッていうとまたおこられそうだけど)。

泣いて帰ってるときもそうだけど、イイ事をして褒められてしかるべきときにも、あんまりかーさんがどんな表情をしていたか記憶にない。ばあちゃんが、もっと頑張れとシリを叩き、とーちゃんが「あほぅ、それくらいで満足するな。もっと上はいるんだぞ」と檄を飛ばす、そんな記憶しかない。

ただ、かーさんは私(たち)が体調を崩すとすぐに駆けつけて看病してくれたことだけは覚えている。もちろん、一人暮しを始めてからはそんなコトもなくなったけれど、働きながら3人のうちの誰かが調子を悪くすると、休んですぐに家に戻ってきていた。自分が働く立場になって始めて気づく、その急な欠勤の難しさ。他の人に迷惑がかかることも承知で、学級にも子供は一杯いるのにも関わらず。

同じ環境で育ってきた気がするのに、そんなかーさんに対しての印象が私と妹ではかなり違う。私自身は、ずっとかーさんは干渉せずに私たちのやりたいようにさせてくれる放任主義だと思っていた。けれど、妹は、自分を出さないで人に判断を任せ気味なだけ、と言っていた。

確かに、そうかもしれない。

親の愛情っていろんな形で現れるんだろうけど、これでよかったのかなぁとふと、最近疑問に思うこともある。育てられ方が間違っているとかじゃないけど、他にも育て方ってあったのに、なんでこのスタイルで育てたのかな、と。一度、話す機会があったらちょっと聞いてみたいなぁと思っている。

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